ユリの花と クローバー

わたしは わたしに出来ることをしよう

靴のおはなし

 

両親が共働きだったため、私は早くから保育園に預けられていました。

 

健常者の子しかいない環境でしたが、周りの子はみんな優しくて、何も言わなくても私を遊びの輪の中に入れてくれました。

 

ミニーちゃんのくつ

 

今の私は外を歩く際、「装具」という特殊な靴を履いています。

装具を履くと、フラフラしている身体が多少、安定するんですよ。

 

装具は技師装具士さんの所で足型をとって作ってもらうのですが、保育園に入ったばかりの頃はまだ療育センターに通っておらず、普通の靴屋さんで買った、ミニーちゃんのスリッポンを履いていました。

 

ディズニーのキャラクターが描かれた、ちょっとオシャレな箱に入っていたのを覚えています。

靴の表面(足の甲の部分)にミニーちゃんの顔が描いてあるものでした。

私は大喜びで、すぐに靴を履いて部屋の端から端まで歩いてみることに。

すると、数歩あるいただけで、足が靴から抜けそうになってしまったのです。

 

サイズは間違っていないのに、どうして・・・?

 

その原因は私の足首にありました。

 

硬い足首

 

私の足首は生まれつき硬く、自分で自由に動かすことができません。

なので足を踏み出す時も、健常者が、かかとからつま先に向かって徐々に足を地面に着けていくのに対して、私は持ち上げた足を、そのまま一気に下ろします。

 

一言でいうと、〝怪獣がドスドス歩いている感じ〟です。

 

その他にも、足首が硬いとできない事を書き出してみました。

 

 

  1. スリッパやスリッポンなど、留め具の付いていない靴が履けない。
  2. 車のアクセル&ブレーキが踏めない。
  3. 音楽を聴きながら足でリズムをとることができないので、ノリノリな気分を表現できない。



こんなもんかな。意外に少ないね(笑)

 

今は装具以外の靴は履かないことにしているし、車を運転するつもりはないので問題ないですけどね。

 

それでも履いて行くっ!!

そんな状態だったので、母は私にこう言いました。

 

「この靴は危ないから、マジックテープのある靴にしようか」

 

しかし私は「いやだ!」の一点張り。

なぜなら保育園の私の周りの友達は、みんな可愛いスリッポンを履いていて、マジックテープの付いた靴を履いている子は一人もいなかったから。

 

この頃の私はとても負けす嫌いで、〝みんなといっしょ〟という事に、とてもこだわっていたんです。

で、結局どうしたのかというと、「靴を履いた後、ズボンのウエストに使うゴムに足をくぐらせて留める」という方法で強引に履いていました。

 

そうすれば靴が脱げそうになることはなかったのですが、歩いているうちにゴムが外れてしまったり、切れてしまうのではないかと、両親は心配していました。

 

私も、ミニーちゃんの靴を履いて一人で歩いた記憶はほとんどなく、誰かに手を引いてもらわないと安心して歩けませんでした。怖くて。

 

やっぱり無理は禁物ですね。

 

 

 

おまけ 夏のおもいで(ホラー風)

 

私が4歳くらいの頃だったと思います。

 

家族で近所の夏祭りに行きました。

 

私の服装は甚平にサンダル。

 

浴衣だと歩幅が狭くなり確実に転ぶので着れませんでした。

 

サンダルは赤で「うちのタマ知りませんか」のタマの絵が描いてあるものでした。

(よく覚えてるな自分)

 

金魚すくいや水風船をしながら屋台の間を進んでいきます。

 

ふと、足に痛みが・・・

 

(なんだろう・・・?)

 

そう思って自分の足を見てみると・・・

 

 

 Σ(゚д゚;)

 

 

 

つま先が血まみれになってる・・・

 

そう。

 

私には、足をしっかりと持ち上げるだけの筋力がなく、歩くたびにつま先を地面に擦りつけていたのです。

 

これは装具を履いても改善されず、長く履いていると、つま先部分に穴が開きます。

 

この一件以来、私はサンダルなどのつま先の出る靴は一切履かないと心に決め、今日に至るまで一度も履いていません。

 

暑いのを我慢するのと、指が擦り切れるの、どっちがいいですか・・・?